実際に動いてもらう動機づけ

仕事(おもに医療)

先週は産業医の仕事。
働いている環境や長時間勤務の改善、それに伴う心身の健康に関するアドバイスをする職務だ。

どれだけ良い会社でも何らかの問題は必ずあり、それらを指摘することになるのだが、会社自体や本人も問題に気付いていることが多い。
忙しい日常生活の中でいかに行動を変えてもらうかが、産業医が出す価値だと感じました。
その意味では第三者に言ってもらう効果というのはコンサルティングにも通じています。
あと、生活習慣病を見る医師と、対クライアントの対応は似ていますね。

要は、単に「これダメですよ」と言っても効果は何もないということ。
頭でわかっていることをどうやって日常につなげてもらうかが重要です。
非常勤産業医では訪問する回数が少ないので、改善策をその場で一緒に考えて、日常に照らし合わせて可能なこと、不可能なことを理解しあい、その上で「こうしてみては?」と提案することが、動いてもらうキーだと思います。
なのでドラスティックな変化!というのはなかなか期待しにくいですが、じっくり長くつきあっていき出発点と到達点の違いを感じるのも醍醐味だという気がします。

改善したい、という気持ちはみんな持っているのでその気持ちを萎えさせないようにしないと、長期的な改善は望めませんね。


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