PHRについて

仕事(おもに医療)

来月、多摩大学医療リスクマネジメントセンターのからみで、PHR(Personal Healthcare Record)関連の講演が2件あるようだ。
PHRについては前の会社の先輩と少し話したこともあるし、興味もある。
ちょうど執筆も終わって時間があるので、PHRについて考えてみた。

まず、PHRのメリットは、個人の医療情報を病院ではなく自分で持つこと。
血圧、コレステロール値・その他血液データ、CT・MRI等画像データ、既往歴、アレルギー歴、薬の副作用歴、ワクチン接種歴、家族歴、等の管理を自分ですると、数値が悪くなれば病院に行けばいいし、どの病院に行っても新しく一から説明せずにすむし、医者からみると良いことしかない。

ただ、私の直感では「不安を常に感じるストレス」というのが、将来的に広まる際に懸念点になるのではと思う。
PHRの情報の種類に大きく分けて2つある。
1.過去の情報
既往歴、過去の血液・画像データ等
2.現在進行形のデータ
主に生活習慣病(高血圧、糖尿病、高コレステロール血症等)の治療中・経過観察中で、毎日観察することが望ましいデータ

1.については、「めんどくさい」という難点はあるが持つことによる精神的ストレスもないし、既に持ち歩いている人もいるし、国民総背番号制(でしたっけ?)が導入されれば各病院から名寄せも簡単になるだろうから、流行るというか、あって当然のものになっていくんだろうなぁという感じ。所詮データ管理をどうするかという問題です。セキュリティの問題はきっと解決できるはず、銀行口座だってネットで管理してるんだから。

2.については、色んな会社が取り組んでいるみたい。GE、Google、MSなどなど。これが流行らない理由は今のところ、”毎日の測定がめんどくさいから”ということになっているようで、もっと簡単に血圧・血糖などが測定できてデータ収集できるように技術開発が進められていると予想しています。(血糖測定も採血せずにできるように研究中みたいですね。)
ただ、特に現役で働いている人を中心に、「そんな数値で日常の平穏な心を煩わされたくない」ということが心の奥底にある気がします。やはり自分の身体のことだから少しの変動で一喜一憂するし、そんな不安を抱えて毎日を過ごしたくないのではないかと思います。
なので、毎日の測定はするけど見たくない人は数値を見なくて、ただデータのみが収集されていくという装置があってもいいのではと考えたりします。

うーん、これ筋のいい話かな?だいぶずれてるんだろうか?よくわかりません。
本来的には自分の身体なんだから自分で管理した方が良い、というのは理解できますが、いまいち腑に落ちてない自分もいます。


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