産科医らに新手当案
今日の朝日新聞に、「産科医らに新手当案」という記事が載っていた。
待遇(主に給与)改善のために東京都で条例を提出ということらしい。
なんらかの手立てをしなければいけない、という試みであり評価できると思う。
何をすれば一番効果があるのか、を考えることも重要だが、「なんとかしようとしてます」という姿勢を見せなければならない。
私は、中・大規模の病院で働く医師にとって重要なのは、「大事にされている」という感覚ではないかと思う。
他の病院に比べて給与は低いが、食べるに困るわけではない。
ただレベルの高い医療をして、患者さんを救いたいという気持ちで働いている人がほとんどだと思う。
彼・彼女らにとって一番ありがたいのは、周りの「先生がしんどいのはわかっているよ」という気持ちであったり、それに対して少しでも負担を減らしてくれるような仕組みを作る努力をしてくれることであると考えている。
そうすれば、しんどい中でもなんとか頑張れるのだろうと。
しかし今の状態は、極端に言うと「医者だろ、いつでも診ろよ」という環境であり、それに心がドロップアウトして開業が増えている。
医師の心が折れない状況を作る必要がある。
2009年2月11日