愛育病院 総合周産期センターの問題

仕事(おもに医療)

愛育病院の総合周産期センター指定の返上の問題について考えた、というか東京都と厚生労働省の対応に憤った。

事件を説明すると、愛育病院が労働基準監督署に常勤医師の労働時間の是正勧告を受けたそうです。
愛育病院は総合周産期センターの指定を受けていて、総合周産期センターは毎日の当直を2人の常勤医がしないといけない決まりです。
そのため常勤医の当直の回数が増え、是正勧告を受けたみたいです。

上記の流れで、愛育病院は総合周産期センターの指定の返上を東京都に申し出たそうです。
(総合周産期センターでなければ毎日2人の常勤医師の当直は必要ない)
それを受けた東京都と厚生労働省は、周産期医療を整備しているこの時期に、周産期センターが減ったら困るということで以下の提案をしたそうです。

東京都:(特例で)毎日の2人の当直は常勤医でなくてもよい
厚生労働省:労使協定に特別条項を作れば基準を超えた勤務をしても労働基準法に引っかからない

おい!問題の解決の仕方が相変わらずその場しのぎじゃないですか?
グランドデザインを考えないから常勤医・非常勤の違いを気にしないといけないし、労使協定の特別条項に至っては馬車馬のように働けって言ってますよね。

しかもそれぞれの提案は文章ではなく口頭のみの提案で、そのことにも院長は怒っているみたいです。
当然ですよね、後からそんなこと言わなかったと言われたら、周産期センターの決まりにも労働基準法にもひっかかるのですから。
(昔から役人は病院に対して法律の基準を曖昧にして、判断の裁量を自分たちが持つことによって病院をコントロールしてきました)

愛育病院の院長には、問題の根本を洗い出せるような毅然とした対応を期待したいです。


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